心配症王子とドSな魔法使い
【はじめに】
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こちらは眠り姫の続編をイメージした物語で王子と魔法使いの掛け合いの台本になっております。
アレンジ大歓迎です。
楽しんでお読みいただけたら嬉しいです。
この台本は王子と魔法使いですが性別不問
一人称も変更いただいて大丈夫です。
※姫はセリフはありませんので
後半の王子は1人芝居になります。
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上演の際にお使いください
「心配症王子とドSの魔法使い
~姫の眠りを取り戻せ~」
王子︰性別不問
魔法使い・ナレーション兼任︰性別不問
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ここから本編です
ナレーション(魔法使い兼任)
みなさんが知っている眠り姫
実はあのお話には続きがあったのです。
それは、眠り姫が目覚めて一ヶ月後の事。
眠り続けた姫は、長年眠り続けた時間を取り戻すかの様にたくさん遊びました。
そして、ふと気づくのです。自分が、眠り方を忘れてしまっていた事に。
眠り姫はいつの間にか不眠症になってしまいました。
心配性の王子様は姫の眠りを取り戻す為に色々な方法を試すのですが上手くいかず、とうとう自分まで眠れなくなってしまいました。
困り果てた王子様は姫と自分の眠りを取り戻す為に信頼出来る魔法使いの元を訪ねます
【本編】
王子
(威厳を持って咳払い)
今日訪ねたのは他でもない。姫は呪いでずっと眠らされていたが、呪いをかけられる前の自分がどうやって眠っていたのか忘れてしまったみたいでしばらく眠れていないんだ
見ていて本当につらくて、姫がどうしたら眠れるか考えていたら、とうとう私まで眠れなくなってしまった。これじゃあミイラ取りがミイラ状態だ。
何か眠る為の良い方法はないか、ぜひ知恵を貸してほしい
ていうか、本当助けて!
このまま二人とも二度と眠れなくなってしまったらどうしようかともう心配で心配で·····
いや!
もういっそ寝ないで生きていける身体にしてもらって、姫と二人で永遠に起き続けるという選択も·····
うん、そうだなそれが良い!
お前の魔法で俺と姫を寝ないで生きていける身体にしてくれ!頼む!」
魔法使い
「おーい!おーい。落ち着けって。
話し変わってるから!眠れな過ぎて何か変なキャラになってるから。
笑
お前ってほんとに心配性だよな?」
王子
「人の欲求の1つの睡眠。
人は当たり前に眠れる生き物のはずなんだ…
なのに…
まともに眠れなくなってもう一週間だぞ!
いや、姫はもっとだけど·····
姫が眠れないのが心配で眠れる方法を色々探して試してみたけど、何も効果が無かった。
俺達はいつの間にか、知らないうちに眠りを奪う呪いでもかけられたのか?
そうか!そうに違いない!!そしたらその呪いを解く方法を·····」
魔法使い
「だーかーら、落ち着けって!
そんな呪いなんて恐ろしいもんが日常茶飯事、少し歩いたら必ずある都会のコンビニ並の頻度であってたまるか!!」
王子
「ん?コンビニ?なんだそれは?」
魔法使い
「は?お前王子のクセにコンビニも知らないのか?まじか?ググれ!今すぐググって来い!」
王子
「ググる?それは一体なんだ?新種の食べ物か?」
魔法使い
「え?いいから、その中世のヨーロッパが舞台でその時代に無かったから、俺は現代の事全く知りませーんみたいな。
そういうめちゃめちゃ時代設定守っちゃいます。みたいな、ほんとそういうの要らないから!!」
王子
「時代設定?それはなんだ?新種の」
魔法使い
「あーもううるさい!!」
■魔法使い大きくため息をつく
魔法使い
「進まないから話を戻すぞ?で?今までどんな方法試したんだよ?」
王子
「えっとー。眠る前にホットミルク飲んでー、寝具も全てオーダーメイドで作り直しただろ。
あとはよく眠れる音楽をかけて、リラックスに良いというアロマもたいた。
朝はバナナと牛乳が良いというから今は毎日それだ。
姫は三日で飽きて、既に別のものを食べてるがな。
あとは、よく眠れるという絵本の読み聞かせもしてみた。眠るのが得意という眠りマスターの所にも行った。それからあと·····」
魔法使い
「ちょっと待て!だいぶ序盤からツッコミどころ満載だったけど、何?眠りマスター?なんだそれ?」
王子
「あー。一日の半分を眠りに費やす、どこにいても誰といても眠れるという眠りの達人だ。
俺が会いに行った時はエベレストの山頂にいた。やっぱり眠っていた。
その眠りっぷりは流石で、どんなに起こしても丸3日間全然起きなかったけどな」
魔法使い
「寝てたのかよ!
え?待って?エベレスト登ったの?
さらっと言ったけど凄いなーお前。
まあ眠りに対して、めちゃめちゃ頑張ってるのはよーく分かった
んー…
そうか!今の話を聞いて、解決策が俺にはわかったぞ!」
王子
「本当か?なんだそれは?」
魔法使い
「お前らが試して無い方法が…まだ一つだけある」
王子
「えっ?なんだ?勿体ぶらずに早く教えてくれ」
魔法使い
「それはなぁ」
王子
「うんうん」
魔法使い
「それはぁ」
王子
「それは?」
魔法使い
「やっぱり教えるのやーめた」
王子
「ほう?その心は?」
魔法使い
「困ってるお前の顔見るのが楽しいから」
王子
「こんのドSめぇ!!!!!
俺はもう1週間寝てなくて気が立ってるんだ。ふざけた事言ってると何するかわかんないぞ?あ?」
■王子、魔法使いの首締める
魔法使い
「お、落ち着けって…
もうしてるから!俺の絞めてるから!
とりあえずこの手をどけろ…」
王子
「今度こそふざけずに真面目に言うかー?」
魔法使い
「言う!言うから!マジでお願い…」
■王子、不服そうに手を離す
魔法使い
(少し咳き込んで)
「苦しかったァ…
ただのジョークだって…
王子が魔法使いの首絞めるファンタジーなんて子供泣くからな?
誰も見たくないからな?」
王子
「で?なんだよその方法って」
魔法使い
「俺の話はスルーな?
まあいいか…
運動だよ」
王子
「はっ?運動?そんなの毎日してるぞ
俺は健康には人一倍気を使ってるんだ。
最近はジョギングすると貧血で倒れそうになるがな」
魔法使い
「寝てないからな?
寝てない人間がジョギングはしちゃダメだろ…
あぁ
そうだな
んーと
終わった後気絶するぐらい激しい、二人でする運動だ」
王子
「二人でする気絶するぐらい激しい運動?
んー…
んー…
あっ、分かった!ありがとう!
今から姫とトライアスロンしてくる!」
魔法使い
「はっ?待て待て!えっ?お前まじか?
そんなアスリートみたいな姫と王子が出てくる物語、俺イヤだわ!」
王子
「トライアスロンじゃないのか?
んー。
じゃあフルマラソンか?
それとも二十四時間耐久テニスか?」
魔法使い
「あー。うん。そっかそっか。
お前が超がつく天然なの、俺すっかり忘れてた…
これは姫が悩むのもわかるわ
ドンマイ…姫」
王子
「!?
お前、姫と会ったのか?いつ?どこで?
どうやって?何の用でだ?
良いなー。俺だってもうしばらく会ってないのに·····」
魔法使い
「会ってない会ってない。
ってか顔近い!!
お前が眠れなくて困ってるみたいだから、力になって欲しいと連絡が来ただけだ」
王子
「そっか連絡が…
さすが姫、俺が眠れなくなってるの…バレてたのか」
魔法使い
「あー、バレバレだ。あいつ自分の事よりも、お前が眠れなくなったのを本気で心配してたぞ?」
王子
「優しいんだ、あいつはほんとに。
自分の事よりいつも俺や周りが優先なんだ。
自分が眠れない事が辛いはずなのに、俺の心配して、周りにも心配かけないように、自分が眠れてない事を気づかせない様に必死に振舞って·····
だから俺は一刻も早く姫の眠りを取り戻したい!
で、一体なんなんだよ?
終わった後気絶するぐらい激しい、二人でする運動って」
魔法使い
「んー。そうだな。それはきっと、お前の愛しい人が教えてくれるさ。会えるんだろ?今日は」
王子
「あー、久しぶりに会えるんだ。もう一ヶ月ぶりぐらいかな?
これからしばらくは、ずっと一緒にいられる」
魔法使い
「良かったな。本当お前ら仲良いよな」
王子
「お前も運命の相手に出会えれば分かるさ」
魔法使い
「運命の相手か·····
俺はそういうのは良いや」
王子
「探しに行けよ!ここに一人でいたら、出逢えるはずの人にも出会えないぞ?
どこかで待ってるかもしれないぞ、お前の事」
魔法使い
「さすが、メルヘン脳。
運命の赤い糸理論てやつか?
眠り姫をドラゴンを恐れずに救い出した勇敢な王子だけあるよお前は
そうだ!せっかく俺を訪ねて来てくれたから、土産にやる」
■王子に小瓶を渡す
王子
「ありがとう。なんだ、この小瓶は?」
魔法使い
「飲むとよく眠れる水だ。この前他のもんを作ろうとしたらたまたま出来た」
王子
「はっ?よく眠れる水?????
お前!こんなもんあるならさっさと言えよ!ここまでの俺らの時間はなんだったんだよ!!!!!!」
魔法使い
「爆笑」
王子
「ったく、お前昔っからそういうとこあるよな?
まあでも、ありがとう。早速帰って姫に飲ませてみるよ。
あと、気絶するぐらいの2人でする激しい運動の事も聞いてみる!
これできっと姫が眠りを取り戻すはずだ。
ありがとうな。また来るよ
またなー。ほんとにありがとう!!」
■王子、魔法使いの家を後にする
■魔法使い、王子を見送って
魔法使い
「運命の相手ねー。
そんなの王子と姫だから成立するハチャメチャな理論な気がするけど·····
あー。ほんとあいつはからかいがいがあってかわいいなー。可愛すぎて、ついついいじめたくなるんだよなー
(深いため息をついて少し寂しげに)
俺が、本当は男も女もどっちもいけるって言ったら、あいつはどんな顔するのかなー」
■机の上にもう一つ小瓶を見つけて
魔法使い
「ん?机の上に瓶がある·····
やっべ、俺あいつに違うやつ渡しちまった!
まっ、いっか。ある意味解決する。かな?
王子、今夜はまだまだ長そうだぞ?
■扉を叩く音
魔法使い
「やあ、いらっしゃい」
■魔法使い、訪ねて来た女とキスをする
魔法使い
「お前は知らないけど、いや、言うつもりは無いけど、俺は毎日相手を変えないといけないぐらい。
あいにく男にも女にもモテてるんだぜ?
ううん。なんでも無いよ。もっかいしよう?」
ナレーション(魔法使い兼任)
王子は魔法使いと別れ、城へ戻ってきました。
王子を待っていた姫がそれはもう待ちきれないという様子で走って王子を迎えます
王子
「姫!戻ったよ」
■姫、嬉しそうに抱きついてくる
■何度か短くキスをし、最後長めにキス
王子
「あー。俺もずっと会いたかったよ。
しばらく眠れてないなんて辛かったな。
そんな辛いのに、ずっと君の悩みもスカイプでしか聞くことが出来なくてごめんな。
しばらくは一緒にいられるから。
会えなかった間の話?うん。たっぷり聞かせて。
そうだ。
今日はあいつのとこ行ってきたんだ。
そう、魔法使い。で、これをくれた。
どうやら飲むとよく眠れる水らしい。
そう。凄いよな?あいつなんだかんだ天才だからな。
これで君の眠りを取り戻せるね。
きっと一度寝たら少しずつ眠れるようになるさ。
もし万が一それでもダメだったら·····
一緒に眠りを取り戻す旅にでも出よう!
はい。」
■王子、姫に瓶を渡す。姫、半分ほど飲み、残りを王子に渡す
王子
「ん?美味しい?良かった。
ん?俺にもくれるの?俺が心配?ありがとう。じゃあ俺も飲むね」
■王子、姫から瓶を貰い飲み干して
王子
「あー。確かに、水の割に何か甘い気がする。美味しいな?
そうだ。なんか俺達が試して無い方法があるらしいんだ。
あいつはヒントを出せば君が教えてくれるって言ったんだけどわかる?
んっとーなんか、終わった後気絶するぐらい激しい、二人でする運動らしいんだけどね?
トライアスロンでも、フルマラソンでも、
二十四時間耐久テニスでも無いらしいんだ。
君、何かわかる?
なに?なんで顔真っ赤にしてるの?
えっ?俺なんかおかしな事言った??
なーに?教えて?
あー。なるほど
そう言う事か、確かにしばらく会えてなかったから、それは出来なかったなー。
君よくわかったね?
俺全然わかんなかったよ
もしかして·····
(耳元で)
眠れない間、ずっと俺とする事考えてた?
怒るなよー
本当の事だろ?
ん?ずっとじゃない?じゃあどれぐらい?
ん?
笑
半分ぐらい?
もう本当君って可愛すぎ
■キスをする
んっ。
あれ?どうしよう止まらない
■姫からキスをされる
■お互い貪る様にキスをする
ん?君も?俺もだよ、全然止めらんない。なんか身体が熱くて、君が欲しくて欲しくてたまらないんだ
俺らが飲んだのは眠れる水のはずなのに変だな~
ねぇ、ずっと会いたかった
眠るのはあと少しだけお預けにして
会えなかった分たくさん君と気持ちよくなりたい
気絶するぐらい激しい二人でする運動
これからたくさんしても良い??
笑
ムードが無い?確かに
じゃあ
(耳元で)
お前が欲しい
たくさん気持ちよくなろう?」
■2人の様子を窓の外の木の上から見ている魔法使い
魔法使い
「あー。やっぱりそうなるよな
効果は一週間ぐらいで切れるはずなんだけど、あいつらしばらく寝てないからそこまで体力持たないかもな~
まあ、一週間も激しくしたら疲れて眠れるだろきっと
俺が渡したのが眠れる水じゃなくて媚薬の水で、飲んだらしたくてたまらなくなるって事は、あいつには絶対バレないようにしないとな
これだけ王子と姫がラブラブなんて
ほんとに平和で良い国だよなここは
こうして二人はいつまでもいつまでも
ラブラブでえちえちに幸せに暮らしました
めでたしめでたし。かな?」
END
眠り姫の続きのつもりで書いてみました。
昼間眠りすぎると夜眠れない事ありますよね?
呪いとはいえ、長年眠り続けた姫はそうならないんだろうか?って疑問に思ったので、不眠症の眠り姫のお話を書いてみました。
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